お客様が何を求めているかをよく考えて実行に移す
★もっと詳しく!
5月3日放送のカンブリア宮殿は、
「廃止された路線を“観光鉄道”へ・・・
人が集まらない所に、人を集めろ!!」
ゲストは嵯峨野観光鉄道株式会社の社長、長谷川 一彦(はせがわ かずひこ)。
嵯峨野観光鉄道は、明治時代から活躍してきた風光明媚な景色の中を通る旧山陰線(廃線)を再生・活用。
1991年4月、日本国内唯一の観光を目的として開業した鉄道です。
国内最大の文化観光都市・京都の西山から亀岡市の馬堀地区までの保津川渓谷を走る7.3kmのミニ鉄道です。
今では年間約100万人の観光客が訪れる京都を代表する鉄道です。
・嵯峨野観光鉄道の開業に向けて
開業の前年、1990年に嵯峨野観光鉄道株式会社は設立され、長谷川さんが初代社長に就任、従業員は社長以下8名でした。
旧国鉄のエリート社員だった長谷川さんは、キャリアを投げ捨てての一大決心で臨みました。
設立当時の需要予測は、年間乗車予測16万人、どんなに多く見積もっても23万人。
収支の黒字転換は6年後と試算されました。
資本金は、駅舎の整備や車両などの設備投資に充てると残りがほとんどなくなりました。
沿線は廃線後3年間放置されたままで背丈以上の草で荒れ放題、枕木は腐食し、線路は赤錆び、ゴミだらけの状態だったのです。
列車を走らせるどころか、「3年で潰れる」との世評をうけてのスタートでした。
・植樹作業
開業前の沿線は、雑草に覆われて明治時代からの松、桜、もみじなどで覆われる保津峡渓谷とは打って変わって枯れ果てた姿でした。
長谷川社長は、なんとか以前のように落葉樹が繁り、小動物たちも住む活気のある明るい森にしようと決意。
松の回復と桜、もみじなどの植樹に取り組みます。
しかし、その構想は大変な準備と作業を必要としました。
・5つのポイント
長谷川社長は、5つのポイントを教えてくれました。
[1]「自然を楽しんでいただく」というテーマが明確であったこと
[2]ホスピタリティ(おもてなしの心)がお客様に伝わること
[3]良好な交通アクセス
[4]値頃感
[5]継続投資による新鮮さ
これら、テーマパークのもつべき条件がすべてそろった事が、京都観光の沈滞傾向や景気の波にも負けず、誘客につながったと振り返ります。
・オンリーワン企業を目指して
2000年からは、利用客参加での記念植樹会を開催するなど沿線の緑化をますます広め、現在では、約4,000本が植樹されている。
長谷川社長は、21世紀を人間性豊な時代にするためには、「観光・健康・環境」の3Kがキーワードになると考えます。
「ナンバーワンでなくてもいいから、オンリーワン企業に育てたい。」
この3Kに深く関わる同社の事業を維持、発展させ、社会貢献するために、努力すれば必ず道は開けるとの信念で、日々たゆまぬ努力を続けています。
★番組概要
京都を代表する観光スポットとして、年間100万人近くの観光客が訪れる人気の“トロッコ列車”。
嵯峨野(そがの)観光鉄道の社長、長谷川 一彦さんがゲスト。
いまや人気の路線になったが、設立当初の1991年には「3年でつぶれてもおかしくない」と言われるダメ路線だった。
それを一から作り上げ、現在の姿にしたのが長谷川だった。
長谷川は、2011年には「京都ブランドのイメージアップに貢献した」として“京都創造者大賞”に選ばれた。
(過去には、祇園祭山鉾連合会などが受賞したビックタイトル。新参者の嵯峨野観光鉄道は、沿線の自然美を生かしながら廃線を観光路線に育て上げた点が高く評価された)
逆境を乗り越え、廃線路線を観光鉄道に導いた観光のカリスマに迫る!
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